結婚式に招待されたものの当日着る服装をどうしようか悩んでいる人は多くいます。
最近ではSNSでブーツや柄物ワンピースなどを使った結婚式コーディネートを紹介しており、オシャレな着こなしを多く目にするようになりました。
しかし、その反面マナー違反では?と思われるような服装も多くなっているのも事実です。
そこで今回は結婚式でNGとされている服装マナーについて紹介していきます。
この記事を読むことで結婚式にはどのような服装が好ましいのか理解することが出来るようになるので、当日のコーディネートを決めることが出来るようになることでしょう。
結婚式の服装マナーとは
まずは結婚式のマナーについて紹介していきます。
結婚式での服装マナーはフォーマルマナーになります。友人や親族として参列する場合、セミフォーマル(準礼装)の服装が好ましいです。
セミフォーマル(準礼装)とは
セミフォーマル(準礼装)は、帽子や手袋、肌の露出を抑えたロングドレスを着用するモストフォーマ(正礼装)とは違い少しマナーが緩くなります。
【セミフォーマル(準礼装)の服装】
- 品のある服装
- ロング~膝丈のスカートでOK
- 肩は出さずボレロやショールを羽織る
- 膝上のミニ丈はNG
- パンツでもOK
- 訪問着
立場によって着るものが変わる
結婚式の場合、参列する立場によって服装マナーが変わってきます。
しかし、母親の立場でない限りはセミフォーマル(準礼装)の服装で問題ありません。
【立場別おすすめの服装】
- 母親、祖母:黒留袖(正礼装)
- 既婚の姉:立場的には黒留袖(正礼装)だが、40代前後までなら色鮮やかな柄の留袖や色留袖、訪問着(準礼装)でも問題ない
- 未婚の姉妹:振袖、セミフォーマル(準礼装)の和洋装。未婚を主張すると気になる場合は、訪問着でも問題ない
- 主賓、上司:セミフォーマル(準礼装)の和洋装。挨拶をする場合、訪問着でも華やかでおすすめ
- 未婚の友人、先輩後輩:振袖(正礼装)、セミフォーマル(準礼装)の洋装。未婚を主張すると気になる場合は、訪問着でも問題ない
- 既婚の友人、先輩後輩:訪問着、セミフォーマル(準礼装)の洋装
迷った時は振袖or半袖ワンピース×パンプス
立場によって服装の種類が変わるといいますが、細かいマナーがありすぎて結局何を着たらいいのか分からなくなってしまう人もいることでしょう。
そういった人達におすすめなのが以下の服装です。
【迷ったときに参考にしたい服装】
<和装の場合>
- 未婚であれば振袖
- 既婚・年齢的に気になる人は訪問着
<洋装の場合>
- 袖付きのひざ丈~ロング丈のワンピース
- 光沢のある生地やシフォン素材
- 肌色のストッキング
- 爪先・かかとか隠れるパンプス
- 黒色でもレース素材があればOK(シンプルな黒は喪服を連想させるのでNG)
- 色は原色以外で柄はないデザイン
結婚式と二次会とでは服装マナーが変わる
フォーマルマナーがある結婚式とは違い、二次会には特に細かいマナーはありません。そのため結婚式と比べると二次会の服装マナーは大分緩くなります。
イメージとしてはホテルのレストランに行くときの服装をイメージすると良いでしょう。
【二次会向けの服装マナー】
- 結婚式の服装のまま行くのが一番無難
- ノースリーブやひざ上スカートでもOK
- ジーパンやチノパンはドレスコード(服装指定)がない限りはNG
- サンダルはNG
- 仲のいい友人やアパレル業界の二次会であれば柄物でもOK
意外と多い結婚式でNGな服装アイテム
これまで結婚式の服装マナーについて紹介してきました。
どのような服装が好ましいのか理解することが出来たことでしょう。
しかし冒頭でもお伝えしましたが、SNSなどにある「結婚式コーディネート」とされる着こなしを見ていると、結婚式には相応しくないアイテムを使っているケースが多くみられます。
そこで、ここからは結婚式でNG とされる服装アイテムについて紹介していきます。
ブーツ
冬場の結婚式に多くみられるのがブーツを使ったコーディネート。
ブーツは動物の皮を使って作られたものが多く、「殺生」を連想させ結婚式には相応しくないため、本来ブーツを結婚式に着用するのはNGなのです。
また、本来ブーツは乗馬などで使われるカジュアルなアイテムなため、フォーマルな場には相応しくありません。
もちろんショートブーツも同様なので、ブーツを着用するのはやめましょう。
膝上ワンピース
露出を抑えるのがマナーである結婚式では、膝上の短いスカート丈のワンピースはNG。
膝上5cm以上のスカート丈から露出が高いと感じる人がいるため、迷ったら膝丈ワンピースやミモレ丈を選びましょう。
柄物
柄物はカジュアルなイメージを強く抱かせるため結婚式ではNG。
また花嫁より目立ってしまうことはタブーとされているので柄物は悪い意味で目立ってしまいます。
レース袖などの生地自体の柄は問題ありませんが、最近流行りの色付きの刺繍が入ったレース素材は花嫁より目立ってしまう可能性があるため避けた方が無難です。
オープントゥ、サンダル
爪先やかかとが出る靴も、露出が出るため結婚式ではNG。
サンダルやミュールはカジュアルなアイテムですのでもちろんNG です。
実はフォーマルな場で履ける靴というのはパンプスくらいしかありません。
パンプスを履きなれていないという人もいると思いますので、そういった人は式場まで歩きやすい靴で着て、現地でパンプスに履き替えるのがおすすめです。
歩くのが不安な人はストラップ付きのパンプスを選ぶか、足の甲で固定するゴムベルトなどを付けて歩きやすい工夫をしましょう。
ノースリーブ
最近オシャレなコーディネートとして人気が高いノースリーブのワンピースやオールインワンのパンツスタイル。
スタイリッシュで確かにとてもおしゃれなのですが、露出を控えるフォーマルマナーを考えると実はあまり相応しくない服装なのです。
アパレルや美容、ブライダル業界の人たち同士の結婚式であればノースリーブの服装でも問題ないのですが、そうでない結婚式の場合は、ボレロやストールの着用をするようにしましょう。
タイツ
意外と多いのがタイツを着用しているケース。
結婚式では厚さを表示する「デニール」が入っているタイツはカジュアルアイテムなため相応しくありません。
特に黒いタイツは喪服を連想させるためNGなのです。
そのため、ベージュのストッキングが結婚式に相応しいアイテムとなります。
しかし、中にはストッキングで足が見えてしまうことに抵抗を感じる人もいることでしょう。
そんなときはパンツやミモレ丈~ロング丈のワンピースにするのがおすすめです。
また、レースリボンなどの装飾があるストッキングであれば問題ないので、そういったワンポイント装飾があるストッキングを選ぶと抵抗なく履くことが出来ることでしょう。
ファー
冬の結婚式で多くなるのがファー使ったコーディネート。
ファー素材で出来たボレロやショールは可愛らしいのですが、結婚式では「殺生」を連想させるアイテムのためNG。
ファーではないボレロやショールを羽織るようにしましょう。コートについているファーは式場内では着用しないため使用して問題ありません。
まとめ
今回はブーツなどを始めとする結婚式でNG の服装マナーについて紹介してきました。
- だいたいの結婚式ではセミフォーマル(準礼装)の服装で問題ない。
- 迷ったら半袖・膝下ワンピース×パンプスor和装の組み合わせでOK
- 「殺生」や「喪」をイメージさせるアイテムはNG
- 「柄」やブーツや露出などのカジュアルな服装はNG
結婚式ですからおしゃれしたいという気持ちもあることでしょう。
しかし、友人たちだけでなく会社関係の人や親族などもいる場ですから目上の人に失礼のないように、また新郎新婦にも恥をかかせることがないように今回紹介した服装マナーを守ることが大切です。
あくまでも主役は新郎新婦なのですから、おしゃれも大切ですが、お祝いする気持ちを忘れずに結婚式に相応しい服装で参列するようにしましょう。