夫婦における学歴差は、夫婦生活の満足度や離婚率に影響を及ぼすのでしょうか。
愛があれば学歴差なんて…と思うかたも多いかと思いますが、実は学歴差は夫婦の関係に大きく影響を及ぼします。
特に、女性が男性より高学歴な場合は、離婚率が上がるというデータも出ています。
それでは、学歴差のある夫婦が離婚を避けて上手く夫婦生活を送っていくことは不可能なのでしょうか。
そんなことは全くありません。
この記事では、学歴差があっても、関係が良好な夫婦でいるためのポイントをご紹介します。
学歴差がありすぎる場合のデメリット
マイフェアレディという映画のように、学歴の無い女性が、高学歴で高収入な男性と恋に落ちる…というような映画は多くあるものです。
しかし、学歴差が結婚生活にデメリットを及ぼすのは事実です。
どのようなデメリットが発生するのかを見てみましょう。
価値観の違い
学歴差があると、物事の考え方に違いが生まれます。
お金の教育をしっかり受けてきたのに、相手はお金に対して無頓着だった…など、些細なことでも価値観の違いに不満が溜まる可能性があります。
特に経済的な面に関しては、価値観があまりに違うことはデメリットの多い結果になってしまいます。
一方が引け目を感じてしまう
あまりに学歴が離れていると、学歴が低いほうが、相手に引け目を感じてしまいがち。
どうせ私は学が無いから…などと卑屈な態度になってしまうことも。
言い争いなどが発生した時も、バカにしているでしょう?と卑屈さが前に出てしまいます。
収入格差が発生する
どちらか一方が高収入だと、稼ぎの少ないほうは、稼ぎが少ない分を補填しようと家事を頑張ってしまったり、我慢をしたりすることが考えられます。
言いたいことがあるけれど、私には稼ぎが無いから…と遠慮が出てしまうかもしれません。
また、稼いでいる側は俺と同じくらい稼いでから言ってくれ、などと上から目線になってしまうことも。
子育てでの衝突
高学歴な一方は、幼少期からの教育に力を入れたいのに、一方は早期教育の必要性を感じておらず、遊ばせてばかり。
そんな子育てでの考え方の違いは、子供にも悪影響を及ぼします。
人は自分が受けてきた教育を基準に子供を育てていくものです。あまりの学歴差は、結婚だけでなく、子供への影響も多大になります。
親からの反対
結婚前に親から反対されることもあるかもしれません。
確かに、手塩にかけた高学歴の息子を、学も何もないような相手と結婚させるのは、親としても心苦しい気持ちかもしれません。
嫁姑問題に発生する可能性もあります。
また、男性側が女性より学歴が低い場合も、親は娘の将来を心配するでしょう。
人間は学歴ではなく人柄だ、そういってくれる親であれば問題はありませんが、結婚は家同士のものという考えも残っているので、あまりに学歴差がある場合は、結婚自体が祝福されない可能性も考えなくてはなりません。
学歴差を乗り越える方法
それでは学歴差がある夫婦は、どのように学歴差をカバーしていけばよいのでしょうか。
ここでは、学歴差があっても仲良く結婚生活を送っている夫婦が大切にしている秘訣をご紹介します。
相手の得意分野に注目する
一方は高学歴で勉強が得意かもしれません。
しかし、高学歴でないもう一方も、得意なことはあるはずです。
家事が得意、スポーツが得意、人づきあいが得意…何でもよいので、調書に注目し、この部分では相手にはかなわないという部分を立ててあげましょう。
相手の自尊心を大切にすることが、良い夫婦関係を作ります。
学歴差は文化の違いと考える
例えば海外の方と結婚した場合、日本語が得意でなくても母国語ではないからしょうがないとあきらめがつきます。
学歴差も、文化の違いと捉え、どちらが優れているなどという優劣を捨ててみてください。
高学歴社会には高学歴社会の文化があり、もう一方にはもう一方の文化があります。
相手に依存しない、させない
いくら高学歴で高収入だからと言って、自分一人の収入で相手を養う必要はありません。
また、自分が高学歴ではないからと言って、相手の言いなりになることもないのです。
夫婦といえ、自分で生きていく力をつけ、依存をしない関係を大切にしましょう。
そうすることで、どちらか一方が高圧的になることや、卑屈になることを避けることができます。
お互いの友人を味方につける
学歴差がある場合、付き合いのある友人も学歴差がある場合がほとんど。
そのような場合は、二人で共通の友人を持つことを心掛けてください。
ホームパーティーやBBQなど、一緒にイベントに参加し、様々な考え方の友人を持つことで、学歴差を気にしない楽しみを増やしましょう。
また、お互いの友人と付き合うことは、悩みの相談などにも乗ってもらえます。
妻の気持ちがわからない、夫の気持ちがわからない。
そんな時は、相手側の友人に相談すると、同じ考え方のコミュニティにいる人達の考え方が理解できるかもしれません。
学歴差より、お互いの態度が大事
良い結婚生活は、お互いを尊重することから始まります。
育った環境や受けた教育が違っても、同じ人間同士と考え、自ら歩み寄りましょう。
考え方が違うのは当然とあきらめ、それも個性や文化と割り切ることも重要です。
しかし、一番大切にしてほしいのは、相手に対する日々の態度です。
学歴差があるからと言って高圧的な態度や卑屈な態度をとっては、すぐに離婚となってしまいます。
あなたの大切なパートナーには、愛と感謝を込めた態度をとりましょう。
そういった日々の積み重ねが、学歴差による確執を消し去り、仲の良好な夫婦へと導いてくれるでしょう。