きよしこの夜など、クリスマスにはよく聞くけれど、普段はあまりなじみのない讃美歌。
結婚式のチャペルで耳にしたことのあるあの歌も、実は讃美歌の一つです。
結婚式で歌われるオルガンの伴奏に合わせた讃美歌は、厳かな雰囲気をより神聖で素晴らしいものに変えてくれます。
今回はそんな定番の讃美歌を、いくつかご紹介していきます。
讃美歌がうたわれる理由
讃美歌を紹介する前に、なぜ結婚式では讃美歌を歌うのでしょうか。
確かに仏前式や神前式では歌を歌うことはあまりありませんね。
実は、讃美歌を歌うのは、神への祈りの意味が込められています。
新郎と新婦が一つの家族として繋がる儀式である結婚。
結婚を神に感謝し、参列者全員で祈りを込めて歌を歌う…これがプロテスタント系のキリスト教の結婚式で讃美歌を歌う理由です。
式場によっては、聖歌隊の生演奏のオプションが選べるようです。
プロによって生の声で歌われる讃美歌は、とても感動するもの。
式の雰囲気をより大切にしたい方は、是非検討してみてください。
聞いたことある?選ばれる讃美歌
結婚式で歌われる讃美歌は、誰しもが一度は耳にしたとこがあるいつくしみぶかきをはじめとして、決まったものがほとんどです。
また、結婚式場や教会によっては、歌う讃美歌を決めているところもあるようです。
自分の気に入った讃美歌にしたいという方は、式場やプランナーさんに是非相談してみてください。
生演奏の場合は、通常3名~5名ほどで歌ってもらうことが多く、その大半は音大出身者などです素人とはけた違いに歌唱力があるので、生演の歌声で会場を魅了してくれます。
金額は式場のプランに組み込まれていない場合は3万~5万円が相場です。
讃美歌ではなくゴスペルのシンガーになると、約10万~と少々値段が高くなるので、讃美歌の生演奏は検討の余地のある金額ではないでしょうか。
それでは、結婚式でよく歌われる讃美歌についていくつか紹介していきましょう。
いつくしみ深き(讃美歌312番)
一番うたわれている結婚式の讃美歌はこちら。
歌いだしの「いーつくしみぶかーきー」というメロディーは、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
歌詞もメロディーも覚え易く、このメロディーを聞くと、結婚式の感動がよみがえるという方も。
妹背をちぎる(讃美歌430番)
優しいメロディーが印象的なこちらの讃美歌。
タイトルの妹背とは、古い言葉で夫婦を表す単語です。
「妹背を契る」すなわち結婚を意味する、結婚式にピッタリの讃美歌です。
英語の歌詞は、When there’s love at homeであり、家庭に愛が満たされる様が歌詞に込められています。
愛のみ神よ(讃美歌429番)
こちらも結婚式で定番の讃美歌の一つです。
イギリス人の作曲家サミュエル・S・ウェスリーにより作曲されたこの曲は、結婚式にふさわしい柔らかな曲調が感動を誘います。
日本語の歌詞に込められているのは、永遠の愛を誓う二人に祝福を与えてくださいといった神への祈りです。
まさに結婚式のためにあるような愛のあふれる讃美歌です。
主われを愛す(讃美歌461番)
日本で最初に翻訳されたこちらの讃美歌は、結婚式で歌われることも少なくありません。
神は私を愛してくれているという歌詞の通り、結婚式に参列したすべての人が神の愛を感じられる歌詞であり、コーラスの部分があるため、生演奏に映える讃美歌です。
教会学校やキリスト教の幼稚園や小学校でもよく歌われる讃美歌です。
讃美歌で神聖な雰囲気を満たしましょう
結婚式で歌われる讃美歌は、神秘的で神聖な空気を満たしてくれます。
感動的な響きを参列者とともに分かち合うためには、自分たちの結婚式に合う讃美歌を選び、希望が通るかを相談してみましょう。
万が一希望の讃美歌が選べなくても、讃美歌の響きというのはどれも感動的なものです。
素敵な結婚式に神聖な歌声を響かせ、素晴らしい一日にしてくださいね。