結婚式のスピーチを考えた時、必ずと言って耳にするのが「忌み言葉」。
結婚式では「別れ」などのマイナスに捉えられる言葉を使うのはマナー違反とされています。
とはいえ、日常の中では使っている言葉だらけのため、スピーチを考えていく中で必ずと言っていい程、忌み言葉が入っている人も多いことでしょう。
そこで今回は結婚式で使うのに避けたい忌み言葉や、違った言い回しなど、マイナスワードが少ないスピーチにするための方法を紹介していきます。
この記事を読むことで、結婚式にふさわしいスピーチを考えることが出来るようになるでしょう。
忌み言葉とは
まず始めは忌み言葉について紹介して行きます。
冒頭でも紹介しましたが、忌み言葉とは、結婚や新郎新婦の仲をマイナスイメージに抱かせてしまうような言葉のことです。
具体的には4種類になります。
別れをイメージさせる言葉
- 離れる:二人が離れ離れになってしまう
- 帰る:実家に帰る=離れてしまう
- 破れる:二人の仲が破れてしまう
- 割る:二人の仲が割れてしまう
- 飽きる:お互いが飽きて関係が終わってしまう
- 終わる:二人の関係が終わる
- 嫌い:不仲を連想させる
- 薄い:二人の関係が薄れてしまう
などの二人の仲が別れるきっかけになるような言葉は縁起が悪いとされています。
不幸
- 別れる:離婚のイメージに繋がってしまう
- 死ぬ:不幸そのものの言葉
- 忙しい:漢字にすると「亡」が入っている
- 終わる:二人の関係が終わってしまう
- 切れる、切る:縁が切れる
- 離れる:二人の関係が終わってしまう
- 負ける:マイナスなイメージ
- 壊れる:二人の関係が壊れてしまう
- 焦る:切羽詰まるという意味はおめでたくない
などのその人の不幸を連想させてしまうような言葉も縁起が悪いとされています。
重ね言葉
重ね言葉は、同じ言葉を繰り返している言葉のことを指します。
結婚式では繰り返すというのは、結婚生活を何度も繰り返す=離婚・再婚・出戻りを連想させてしまうため、忌み言葉も避けられています。
忌み言葉:いろいろ、重ね重ね、度々、たまたま、ますます、少々、など
短所と思われそうな言葉
スピーチで新郎新婦のことをいう時に使いがちな性格の話ですが、内容によっては良くない印象を抱かせてしまうこともあるため、避けた方がいいワードもあります。
短所に感じられやすい言葉:せっかち、頼りない、内気、おとなしい、頑固、気が強い、など
以上が結婚式で避けたい忌み言葉の4種類になります。
忌み言葉がどのようなものなのか理解できたところで、続いては、忌み言葉をスピーチで使いたいときに使える代わりの言葉について紹介していきます。
スピーチでよく使う忌み言葉を使わない変え方
先ほど、忌み言葉について詳しく紹介しましたが、いざその言葉たちを使わずにスピーチを考えると意外と難しいと感じる人もいることでしょう。
そこでここからは、スピーチでよく使われる忌み言葉を使わない言い回しについて紹介していきます。
忙しい
お忙しい中ありがとうございました=ご多用のところありがとうございました
忙という漢字には「亡」が含まれているため避けたい文字なため、招待状などの文面にするときは「おいそがしいところ」と平仮名で表現すれば問題ありません。
終わる
式が終わる、カップルの関係が終わる=お開き、ゴールを迎える
最後に、終わりに
終わりに、最後に=結びとさせて頂きます。
しばしば
新郎の〇〇でしばしば見られるのが=よく見る、お馴染み、よくある
冷める
料理が冷める前に=温かいうちに
離れる
家を離れる=二人の新たな道を進む、開く
わざわざ
わざわざお越しくださり=ご多用の中、御足労頂き
仕切りや
彼は昔から仕切りたがりで=昔からみんなをまとめてくれて、昔からリーダーシップがあって
頑固
仕事中でも頑固がところがあって=意志が強く芯がある
気が弱い
普段から気が弱く=優しさがある、よく考えている
これらがスピーチでよく使う忌み言葉の言い換え方になります。
合わせて続いては、結婚式で避けたいスピーチの内容について紹介していきます。
結婚式で避けたいスピーチ内容
結婚式でのスピーチは、相手や他のゲストにとってナーバスになるような内容は避けた方がいいです。
そこで、最後は結婚式で避けたいスピーチ内容について紹介していきます。
先ほど紹介した忌み言葉と合わせてみていくと、どのようなスピーチが好ましいか理解することが出来るでしょう。
子供の話
子供の話というのは、子供がいない人からすると興味のない内容になります。
新郎新婦に子供の話をするのもタブーです。
子供が欲しいかどうかは人それぞれですし、「余計なお世話」だと感じてしまうこともありますので、子供の話は触れない方がいいでしょう。
主役の短所紹介
日本人の特徴ではありますが、相手のことを卑下することで盛り上がると思っている人が多い傾向にあるため、無意識に忌み言葉を使ってしまうことがあります。
自分は大丈夫、このスピーチは面白いと思っていても、聞き手からしたら悪口に感じてしまうこともありますので、注意して内容を考えていく必要があります。
自身の自慢話
主賓のスピーチでよくあるのが、自身の会社の自慢や自分の自慢話です。
新郎新婦の自慢をするのは全く問題ないのですが、主役エピソードに関係ない仕事やスピーチ役の自慢話をされても面白くありませんので避けましょう。
下ネタ
友人の余興などである失敗エピソードに多いのが、下ネタでスピーチをされたこと。
内輪だけならまだしも、結婚式には両家の両親や会社の上司など目上の人が多くいるので、下ネタはNG。
過去に使った人の話などももちろん駄目です。下品な話は結婚式では不適切なのでやめましょう。
内輪ネタ
会社や友人関係でよくありがちなのが内輪ネタのスピーチ。
自分は面白くてもパートナーや他のゲストからすると何が面白く、何の話をしているのかいまいち分からないため、周りからすると面白くないスピーチに感じてしまいます。
スピーチをするときは、誰もがわかる内容を盛り込みましょう。
まとめ
今回は結婚式で避けたい忌み言葉について紹介していきました。
- 忌み言葉とは不幸や別れを連想させる言葉
- おめでたい結婚式では忌み言葉はふさわしくない言葉
- スピーチで使われやすい忌み言葉は別の言葉で言い換えられる
- 新郎新婦もゲストも気持ちよく聞けるスピーチを心がける
忌み言葉全てを全く使わないというのはなかなか難しいことですので、別れや不幸を連想させるような言葉でない限りは、違和感がなければ使っても問題ありません。
あまり意識しすぎることでスピーチ内容が決まらないもの困ってしまうため、今回紹介した言い回しや内容を参考に自分らしいスピーチを考えてくださいね。