年齢差結婚は同世代同士の結婚に比べ割合は少ないです。
そのため、年齢差の結婚を検討している人にとってはどのような結婚生活になるのか分からず不安に感じている人もいることでしょう。
そこで、今回は年齢差のある結婚について詳しく紹介していきます。
この記事を読むことで、年齢差結婚のメリット・デメリットなどを理解することが出来るため、結婚の選択を決めることが出来るようになるでしょう。
年齢差の結婚とは?
年齢差の結婚とは、その名の通り、年齢差のある二人が結婚するということです。具体的にどのような結婚が年齢差の結婚になるのか紹介していきます。
年齢差婚の概要
何歳以上離れたら年齢差の結婚になるという定義はないのですが、5歳以上離れていると年齢差の結婚といわれる傾向にあるようです。
芸能人の10歳以上離れた結婚が報道されるようになってから「年の差婚」という言葉が世の中に浸透してきました。
割合
厚生労働省の調査による結婚した人の平均年齢は以下の通りです。
- 初婚:夫30.6歳、妻29.0歳
- 夫初婚-妻再婚:夫35.6歳、妻35,9歳
- 夫再婚-妻初婚:夫39.1歳、妻33,0歳
- 夫婦とも再婚:夫46.0歳、妻42.8歳
厚生労働省:平成28年度 人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」
全体の割合でいうと、年齢差のある結婚より、年の近い人同士で結婚する方が多いのが分かります。
男性が再婚で、女性が初婚のケースになると年齢差が目立つようになります。
合わせて、国籍が違う人と結婚した場合も見ていきましょう。
- 夫が日本人、妻が外国人:夫44.9歳、妻33.6歳
- 夫が外国人、妻が日本人:夫32.8歳、妻31,9歳
厚生労働省:平成28年度 人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」
このように女性が外国人だと年齢差のある結婚になっているケースが多く、年齢差のある結婚の場合、男性が年上、女性が年下になる傾向にあるようです。
同世代同士で結婚する傾向にある中、年齢差婚をするのはなぜでしょうか。そこで、年齢差婚のメリットとは何か次で紹介していきます。
年齢差婚のメリット
先ほどの結婚の平均年齢から見ると、年齢差婚という名は知られてはいるものの、そこまで多くないというのが分かりました。
やはり芸能人の結婚の報道の影響が多いというのが考えられます。
それでも年齢差婚をするというのはそれだけパートナーと一緒になりたいから。
年の離れた相手と結婚するのは気持ち的に余裕があるため、喧嘩が少なくなります。
もちろん結婚する条件として大切な一つではありますが、それ以外でも何か理由はあるのでしょうか。
そこで年齢差婚をするメリットについて立場に合わせて紹介していきます。
相手が年上だった時のメリット
- 人生経験が豊富で頼りがいがある
- 経済的余裕がある
- 落ち着きがあり甘えられる
やはり相手が年上の場合の最大のメリットは、相手に頼ることが出来ること。
自分より人生経験が豊富である姿は頼りがいがあり一緒にいて安心出来ますよね。
相談などもしやすく自分に余裕を持ちやすくなります。また、結婚において大切になってくる経済的余裕があるのも年上のメリットです。
自分が年上だったときのメリット
- 自分が主意になりやすい
- 甘やかすことが出来る
- 自分より長く働いてくれる
- 自分の親の介護をお願い出来る
自分が年上だった場合、主導権を握りやすいこともあり引っ張っていきたいというタイプの人にはぴったりの立場です。
年齢差があるため、先に年金生活を始めることになりますが、年下のパートナーであれば年金生活中でも働いてくれるため、老後の経済的余裕が生まれることでしょう。
年上か年下かでメリットは真逆になります。甘えたい人は年上のパートナーと、頼られるのが好きな人は年下のパートナーを選ぶといいのが分かりましたね。
では、最後に年齢差ならではのデメリットについて紹介していきます。
年の差婚で離婚を意識するとき5~10選
さて、これまで年の差婚のメリットについて紹介していきました。自分の性格と照らし合わせてみて、どの年齢差のパートナーが合っているか理解できたところで最後は、年の差婚で気を付けたいデメリットについて紹介していきます。
ここでは、年齢差婚経験者が離婚を意識したことについて紹介します。
- 子供が出来ない
- 年の差による老い
- 体力の違い
- 介護の不安
- 定年後のお金の心配
- 自分が働き続ける覚悟
- 未亡人になる可能性
- 相手の収入の低さ
- ジェネレーションギャップ
- 思ったことが言いにくい
子供が出来ない
パートナーでも自分でも年上だった場合、子供ができにくくなる可能性が高まります。
特に女性の場合、初産が35歳を超えると母子ともに出産のリスクが高くなる傾向にあるため子供が欲しい場合、焦りが生じてしまうこともあります。
年の差による老い
年齢に差があると、年上側の老いが気になりやすくなります。女性が年上だった場合、パートナーの若さとのギャップに気後れしてしまうことも。
体力の違い
お出かけや子育て中にパートナーとの体力の違いを感じてしまうことがあります。
一緒に出掛けたくても、育児を手伝いたくても体力的に動けない…というケースが生じてしまい、体力のなさに落ち込んでしまうことがあります。
介護の不安
年齢差があると年の近い夫婦に比べ、早い段階で介護の心配に直面することになります。
自分やパートナーの介護の心配はもちろん、自分の両親や義両親の介護の心配もあるため、介護に関する不安は大きいです。
定年後のお金の心配
片方が早くに定年することで、今までの収入よりもかなり減ってしまいます。
子供が生まれた場合、一番のお金のかかる時期である高校生から大学生の時に、定年を迎えてしまうこともあるので、経済的に厳しくなってしまうケースもあります。
自分が働き続ける覚悟
一つ前の定年を早く迎えるという心配と重なりますが、相手が先に定年を迎えるとなると収入が年金のみとなり経済的に厳しくなります。
そのためそれ以降は自分が働かなくてはいけないという覚悟が必要になります。
未亡人になる可能性
年が離れていると年の近い夫婦に比べ、パートナーとの死別が早く訪れやすくなります。
自分が年上ならパートナーや家族を残して逝く不安や、相手が年上なら自分が早い年で未亡人になる可能性が高まる不安や寂しさと戦うことになるのです。
相手の収入の低さ
相手が年下であっても年上で合っても、自分よりも収入が低いことに不満を抱きやすくなります。
そんな中、家のことにも協力的でないとさらに収入に対しての不満を抱きやすくなるため、日々の生活にも注意が必要になります。
ジェネレーションギャップ
年齢差婚で特に感じやすいのが、ジェネレーションギャップの戸惑い。
付き合っていた当時は話がかみ合わないことさえ楽しく感じられていたことが、結婚生活を送っていくうちにふとした会話が通じないことが寂しく感じてしまうようになってしまいます。
思ったことが言いにくい
自分が年下だった場合に特に感じやすいことですが、年上のパートナーに威厳を感じてしまう結果、不満や思ったことを相手に言いにくいことが多くなります。
また、パートナーに上手く言いくるめられ、結果話すことを諦めてしまうケースもあるようです。
以上が年齢差婚で感じる不満や心配事です。
これらが結婚生活の中で蓄積されるうちに「離婚」という結果に繋がってしまうこともありますので、年齢差婚を考えている場合は事前に心配や不安なことをパートナーで話し合っておくことが大切です。
しかし、年齢差婚であっても上手くいっている夫婦は多数いますし、そういった人たちはやはりお互いを思いやる気持ちを忘れずにいる傾向にあります。
これらを踏まえたうえで、年齢差婚が出来るか検討してみてください。
まとめ
今回は年齢差の結婚について紹介していきました。
- 年齢差結婚自体は少ない傾向にある
- 頼られるのが好きな人や甘やかしたい人は年下を選ぶといい
- 年上のパートナーは包容力が高く安心できることが多い
- 年齢差婚も普通の結婚と同じで相手を思いやる気持ちが大切。しかし未来のビジョンもしっかり見据えてするべき
年齢差結婚には近い将来にそれ特有の悩みが出てくる特徴があります。
年齢による老いは誰もが訪れることですのである意味覚悟をしておく方がいいかもしれません。
それでもパートナーを想う気持ちや思いやる気持ちを忘れずにいれば、幸せな結婚になることは間違いないでしょう。
年齢差婚のメリット・デメリットを理解し、二人にとって納得のいく結果を見つけられることを願っています。