絶対に許さない…!長年にわたって妻を裏切り、浮気を続けた夫の末路

浮気

いけないことだとわかっていても、理性では抑えきれない浮気心。

夫の浮気は、妻にいつかバレる時がやってきます。

そんな夫婦の物語です。

【もくじ】

  1. いつの時代でも浮気の誘惑は存在する
  2. 疑いから確信へ。妻が浮気の証拠を掴むまで
  3. 浮気相手との話し合いと、夫婦のその後

いつの時代でも浮気の誘惑は存在する

インターネットが普及する以前の時代。

公立学校で教師を務める夫は、パート勤務の妻と二人の娘がいました。

夫婦共々、子供たちが幼い頃からPTAや町内会の活動に積極的で人望も厚く、夫が教師であることから近所では「立派な旦那様のいるお宅」として一目置かれていました。

娘たちも中学生になり、お父さんを毛嫌いする年頃。

反抗期も重なって、毎日のように妻と娘たちが喧嘩をし、家庭内の雰囲気は穏やかではありませんでした。

そんな時、夫が唯一の癒しとして成人向けの雑誌をこっそり読んでいたところ「愛人募集」のページを見つけたのです。

掲示板のように短いメッセージに、ペンネームと性別と年齢が載っており、会ってみたい人がいた場合は郵送で編集部に希望を伝えると、相手との連絡を取り持ってくれるという流れでした。妻とは最近セックスレス状態。

ただただ自分の欲望を満たしたが為に、夫は雑誌の募集ページを使って浮気を始めてしまいました。

「家族や世間にバレないようにうまくやればいい」

そうたかをくくって、一度踏み入れてしまった快楽の渦にどんどん溺れていくのでした。

時は流れ、世の中には携帯電話が普及し職場にもパソコンが導入されるようになりました。

夫は自宅に自分用のパソコンを購入してインターネット回線をつなぎ、当時はまだ目新しかったインターネットに夢中になりました。

食事の時間以外は自室に籠ってパソコンに向かい、その姿は家族から見ても異常なほどでした。

それもそのはず。

夫は出会い系サイトや成人向けの掲示板の存在を知り、そのやり取りにハマっていたのです。

メールでやり取りが出来ることから、相手とお互いの性癖や性体験について赤裸々に話したり、卑猥な画像を送り合ったりしていました。

そして、出会い系サイトの女性と外で会って関係を持ち、もう夫の欲望は最高潮。

調子に乗って、大人用の玩具を通販サイトで購入し、さらに過激なプレイを楽しもうと頭の中はそのことでいっぱいになっていました。

ここで、夫は過ちを犯します。

通販サイトで購入した商品を着払いで自宅に届くようにしてしまい、配達員が届けに来た日に家にいて受け取ったのは妻でした。

1万円近くの着払い料金と、中身のわからない怪しげな荷物。勝手に開封するわけにもいかないので夫が帰宅すると妻は、この荷物は何だと問い詰めました。

妻にバレるとの焦りから夫は逆ギレし「お前に教える必要はない!」と言い放ってその場を逃れました。

疑いから確信へ。妻が浮気の証拠をつかむまで

着払い荷物の一件から、妻は考えました。以前から、何かおかしいとは感じていたけど思い返してみれば休日夫が一人で外出して、一日中家を空けることも最近は多いような気がする。平日も残業や飲み会などと言って帰りが遅い事が増えてきたし、なにか問い詰めようとするならば怒り出す。

明らかに怪しい。もしかして浮気をしているのではないだろうか、と。

妻の心は締め付けられるように苦しく、信じたくない気持と娘たちに知られたくない思いと、頭の中がいっぱいになって、辛い日々を過ごしました。世間に知られることを恐れ、友人にも相談できず、ひとりで洗濯物を畳んでいるとわっと泣き出してしまうこともありました。

でもこのまま夫を放っておくわけにはいかない。妻として母としてこの家を守って行かなければいけないんだと心を奮い立たせ、浮気の疑いに正面から向き合う決意をするのです。

最初に、夫の留守中にパソコンのメールを開いてみましたが、そこに浮気の痕跡はありませんでした。実は、娘たちもパソコンを共有していたことで、夫は怪しげなメールのやり取りは削除していたのです。しかし、あなどってはいけないのが女の勘。夫の携帯電話をどうにか見てやろうと、タイミングを見計らっていました。

家族が寝静まった夜、隣で大いびきをかきながら無防備に寝ている夫を横目に、妻は夫の携帯電話を手に取ります。そしてメールのフォルダを開くと…、そこには浮気相手とのとんでもないメールのやり取りが露わになっていたのです。夫の聞きたくもない変態のような言動、ホテルで関係を持ったことが明らかな文面、そして相手の女性も既婚者であることが伺える内容。堰を切ったようにメールの送受信を確認し続け、同時に怒りが込み上げてくると、心臓の鼓動が早くなり息ができないような感覚に襲われました。

「私を裏切った。許せない…!」

妻は夫を叩き起こし、メールの画面を突きつけました。

「この女は誰なの?いつから私を裏切ってたの?子供たちもこれから大学に進学する大事な時期なのに家族を崩壊させる気?」目にいっぱいの涙を溜め、怒りに手を震わせ、肩で荒く息をしながら感情のままに夫を責め続けました。もう言い逃れは出来ないと悟った夫は、素直に過ちを認め、背中を丸めて一晩中、怒り狂う妻に頭を下げ続けました。

浮気相手との話し合いと、夫婦のその後

夫が浮気を認めて謝ったとしても、簡単に許してしまってはまた繰り返すかもしれないと思った妻は、翌日こう切り出します。

「私が相手の女と会って、二度と連絡を取らない、会わないことを約束する誓約書を書いてもらいます。それが出来なければ即離婚です。離婚になったらあなたがしたことを娘にも職場にも話します」

夫は、自分が教師という立場もあり、不貞行為や離婚が周りに公になることだけは避けたいと思っていました。妻の要望を受け入れなければ、これまで築き上げた社会的地位を失うことになる…世間の目を恐れた夫は妻の言う通りにせざるを得ませんでした。

妻は相手の女性への慰謝料の請求も考えましたが、向こうも既婚者であり逆にこちらが慰謝料を請求される可能性と、とにかく周りに知られないよう事を荒立てたくないという理由から慰謝料請求はしないと妻は結論を出しました。

そして妻は浮気相手の女性に電話をし、冷静に全てを伝えます。相手も素直に過ちを認め、直接会って誓約書を書くことを了承しました。出来るだけ人目のつかない深夜のファミレスで、妻は女性と二人だけで会い、毅然とした態度でこれまでの経緯を聞き出し誓約書の件についても淡々と切り出しました。相手の女性は特段美人とも言えない地味な女性。こんな女に夫が夢中になっていたのかと思うと腹立たしくて仕方ありません。誓約書には、今後、一切連絡は取らないこと、顔を合わせないこと、それが破られた場合は然るべき対応を取り慰謝料請求も辞さない、という内容を盛り込み、署名・捺印をさせました。

その後、夫は自分の愚かさに気づき、かなり反省をしたようで、しばらくは食事も喉を通らず10キロ近く痩せてしまいました。全ては自分が蒔いた種。自業自得です。

妻の勇気ある行動で事は収まりましたが精神的に立ち直るまでは何年もかかりました。テレビ番組で夫の浮気についての内容が放送されると気分が悪くなり、家族の前でも「こんなバカバカしいのは観たくない」とチャンネルを変えました。些細なことで夫婦喧嘩になると過去の事を持ちだして「あなたが人に言えないようなことをしていた話、バラしてもいいの?」などと言ってしまうこともありました。ズタズタに傷つけられた心も時間が経つと、少しずつ忘れられるようになり、「夫の浮気一度くらいは許してあげるのが夫婦だ」と思えるようになりました。

最後に

裏切られた当事者は、本当に身が引き裂かれる思いをします。ですが、一度許したことを、20年も30年も引きずってはいけません。それを口に出さないのが夫婦円満の秘訣かもしれませんね。

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