あなたは自分の人生に満足していますか?人生における結婚の価値とメリット・デメリット

結婚

あなたは結婚することについて迷っていたりしませんか?
もしくは、あなた自身は結婚をするつもりは無いけど、何故多くの人は結婚したがっているのか不思議でならないと思っていたりしませんか?

それらの根本に潜んでいる問題は、あなたが「結婚したことで不幸になったり苦労している人の話」を沢山見聞きしているからです。

ですが、私は人生をこれから一緒に歩んでも後悔しないと思える相手なら結婚はした方がいいと思います。

この記事を読んで、少しでもあなたの結婚する価値というものを再認識するきっかけになって頂けましたら幸いです。

何故結婚した方がいいというのか

その前に筆者である私の自己紹介をさせて頂きますが、私のセクシャリティはゲイです。

なので私の場合は女性と付き合うということをしない限り、結婚は法律上出来ません。
では、何故そんなゲイである私が、結婚はした方がいいと言うのか。

それは結婚の真の価値とは、心の拠り所を増やす一つの手段だと思うからです。

ある時、40代後半のゲイの友人が言っていたことです。

「ずっとこうしてゲイとして生活していると、子供を持ったりすることがないじゃん?だから子供の成長を見守りながら、自分も歳をとるといったことが無いんだよね。周りの奴らを見ていて結婚って大変そうだなあとか思うし、一方で身軽な今の自分の生活の方が良いなって思うことは勿論あるけど、でも結局俺らゲイって今までもこれからも、死ぬまで付き合っては別れて、付き合っては別れてずっとその繰り返しじゃん?ライフイベントが何もない。何も変わることが無いまま死んでいく。そんなことを考えたら、俺の人生ってなんて寂しいんだろうとか思っちゃうんだよね。」と語っていました。

私も、現在9年付き合っている同性のパートナーがいます。
異性のカップルであれば、既に結婚していてもおかしくない程の交際期間。
それは彼氏としての面は勿論、時に親友や兄弟のようでもあって、ある意味ゲイでしか成立し得ない、唯一無二の関係とも言えます。

それは大変心地の良いものではあるんですが、時々「何故付き合っているのだろう?」という思いに駆られることがあるのです。

それはやはり、何も進展することがない関係だからです。
このまま付き合っていても、その先には何もない。
何も変わらない未来。
それはきっと悪いものではないけれど、でも「何故自分達は付き合っているのだろうか?何故一緒に居ることを選んだのか?」それに一つの答えを提示出来るような、何か互いの意思を確かめ合うものが欲しいのです。

だからこそ、互いが心の拠り所であるということを認識する為に結婚するということは、一つの手段として良い方法だと私は思うのです。

結婚におけるメリット・デメリット

とはいえ、精神論ばかりではうまくいかないのが結婚です。実生活上で有り得る結婚のメリット・デメリットを、いくつか挙げてみたいと思います。

メリット①子供を持つことができる

子供を持つというのは、同性のパートナー同士では難しいものです。
私達のようなLGBTでも出来なくはないですが、依然としてハードルの高いものです。

愛するパートナーと、自身の遺伝子を受け継いだ子供を持つというのは、何にも変えられない唯一無二のものだと思います。

上記にも挙げた通り、自身の子供の成長をそばで見守りながら、自らも歳を重ね様々な出来事を共に経験していくということは、結婚において素晴らしいことの一つなのではないでしょうか。

メリット②世間体の問題

現在、世の中では依然として、「結婚して一人前」、「結婚出来ない・しない人はみっともない」といった価値観の中で生きている人や組織はまだ数多くあります。

個人的には、そんな世の中の価値観等早くなくなれば良いなと思っているのですが、銀行での融資やローン等にしても配偶者の有無で審査の度合いが変わってきたり、未だ親族から結婚についてとやかく言われている人が数多くいることを考えると、数年で変化するというのは非常に難しい現状でもあります。

そういった問題は、結婚をする事で大幅に改善されます。
これは人によってはとても大きなメリットと言えるのではないでしょうか。

メリット③人生のパートナーができる

全ての人間関係において最も大事なことは、何かを「共有」することです。それは例えば、秘密であったり思い出であったり…。

逆にいえば、親密になりたい人がいれば、その相手と「二人だけの思い出」と言えるようなことを共有する事ができれば、特別な関係になる事ができるのです。

パートナーとは、その「共有」を最も数多くしてきた相手と言えます。
そんな相手と一緒に入れるという幸せは、何にも代えがたいものですよね。

ただ一緒にいたいだけなら、同棲でも変わりないと思う人もいるかもしれません。

ですが、私の場合、長年付き合っているパートナーがいても、異性のカップルとは違い、周囲にその存在を伝えられないというのがあります。

そこで、結婚というような形で、周りにもパートナーの存在を認めてもらえるというのは、些細なようでいて、案外大きなものだなと私は感じます。

メリット④仕事へのモチベーション

結婚し家庭を持つことで仕事のモチベーションは否応なく上がる事でしょう。

ここでのポイントは、「自分一人だけの人生・自分だけの命」だったのが「家族としての人生・家族の為の命」になる事です。

そうなった時に、仕事へのモチベーションが上がるといったことは決して悪いことばかりではないのです。

結婚して家族の為の人生になることで、自分が生きている意味を感じられるようになる。
自分の存在価値を自分で認めてあげられるようになるということは、とても意義深いことだと思います。

メリット⑤健康管理

若いうちは体も健康なので、少しくらい不健康でも大丈夫と思ってしまいますが、歳を重ねるごとに老いを感じるようになります。

一人だと、そのまま不摂生が祟る人がいますが、家族がいれば、そういった不健康な生活に歯止めをかける存在ができます。
結果として、結婚をすることで健康に暮らせることが出来るようになった人も多くいることでしょう。

ここまで、結婚のメリットを書いてきましたが、逆に、結婚のデメリットは何なのでしょうか?

デメリット①使えるお金が制限される

おそらく、多くの結婚をしたくない人の主要な意見の一つだと思われます。
実際、共働き前提にしなければ、嫌でも金銭面でかなり制限される事になるでしょう。

使うお金を制限されるというのは、実質、交友関係の制限にも等しいものです。飲みに行く誘いも友人からの遊びの誘いも、お金がなければ行けません。

結婚すれば、優先すべきは家族であり、友人の誘いも自分の趣味や娯楽に使うことも2の次、3の次。

又、子供の教育費や、その他冠婚葬祭、親戚付き合い、子供を通じた親同士の付き合いや、介護等、未来のお金を考えたら、いくらあっても足りません…。

デメリット②自分の時間がなくなる

時間もまた、自分の時間ではなく、家族の為の時間になります。

そしてまた共稼ぎだと家事も分担になると思いきや、女性の方に負担がかかりがちです。

特に子育て、男性が育児休暇を取ることは現状難しいケースの方が多く、女性に丸投げの男性も少なくありません。

自分の時間が何よりも大切な人にとっては、覚悟が必要になる場面も多いことでしょう。

デメリット③名字(性)が変わる

名字が変わるのが嫌な人の場合、画数の吉凶や、字面、声に出して呼んだ時のバランス等を気にするケースがあります。

又、家柄を重んじる家系の出であったり、珍しい名字の人だと、今まで親しんだ名字を変えなければならないことに抵抗を感じるケースがあるようです。

デメリット④面倒な親戚付き合いが増える

結婚によって家族が増えるとともに、親戚もまた増えることになります。その際、色々と面倒が増えがちです。

人によっては、自身の過去やプライベートなことを含め詮索や干渉をされるのが嫌だと言う人は相当数います。

しかし、そういった思いとは裏腹に、田舎のような密な関係を要求されるコミュニティですと、個人情報はあっという間に広まる事でしょう。

それに加え、つまらない事にいらぬ気遣いを要求され、なんでこんな事に神経をすり減らさなければならないのかといった思いになるケースは後を絶ちません。

デメリット⑤ 離婚の手続きが面倒

どんなに素晴らしい人と結婚したとしても、10年、20年と時が経つごとに、いずれは別れが来る事も不思議ではありません。

そんな時、いざ離婚しようと思っても、「じゃあ子供はどうする?」「その後の生活は?」「仕事は?」と様々な問題が立ちはだかり、そう簡単に離婚が出来るわけではありません。

離婚だけの問題ではありませんが、両者とも自立した一人の人間として付き合っていくのが、現代では最適解かもしれません。

まとめ

こうしてみると、結婚における問題は、突き詰めていくとコミュニケーションとお金に尽きることがわかります。

人と人との問題なので、必ずしも上手くいくわけでもないのが世の常です。

実際、私が大学生の時、当時バイト先で中の良かった40代後半の女性がいました。
彼女はバツイチで、成人済みの子供がおり、正社員の仕事とアルバイトをしているタフな女性だったのですが、彼女は、事実婚とも言えるようなパートナーと長年交際していました。

私はそんな彼女に、ある時聞いてみました。

「何故彼と結婚しないんですか?」すると彼女は、「お互い歳を取ると、マイナスの財産(借金であったり、親の介護、相続など)を抱えてたりするのよね。結婚しちゃうと、互いに背負い合わなきゃいけなくて、それが面倒だから(結婚することを)やめたの。」と語っていたのです。

世の中には、結婚に対して様々なケースがありますが、結婚をすることの根底にある本質とは、「自分か死ぬまでに何を残してきたか」ということです。それは言い換えれば、心の拠り所とも言えます。晩年、死ぬ間際に自分の過去を振り返った時、「20代で自分は何をしてきたんだろう」「30代で自分は何を残したのだろう」そういったものの一つが結婚なのです。

勿論、結婚は必ずしもしなくても良いと思いますし、仕事や趣味、友人との付き合いに自分の人生の価値を置くことも大切でしょう。

ただ、いつかはそれらはなくなるかもしれません。仕事でどんなに社会的地位の高い人であったとしても、辞めればその人はただの人となり、趣味や友人も、生活環境や健康状態、時の流れにより失うこともあり得ます。心の拠り所を失った時に、人は「自分の今までの人生はなんだったのだろう」と自分の存在価値を見失ってしまうことがあるかもしれないのです。

結婚したところでうまくいかないこともあるかもしれないけれど、それでも心の拠り所は一つでも多くあったほうがいいでしょう。

だからこそ、人生をこれから一緒に歩んでも後悔しないと言える相手なら結婚はした方がいいと私は思うのです。

  • 結婚とは、心の拠り所を得る手段の一つである。
  • 心の拠り所とは、言い換えれば、「自分が人生の中で何を残してきたか」「何をしてきたか」であり、それの一つが結婚なのである。
  • 結婚は必ずしもしなくても良いが、心の拠り所は一つでも多くあった方が人生は充実する。

あなたは、いつか自分が死ぬ間際に、自分の人生を振り返ってみたとして、どんなことを考えると思いますか?その時に、「こんな人生だったら良かったなあ」と思ったその姿を、今からでも叶えることが出来る様にお互い頑張りましょう。

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