結婚式の準備の中で一番に始まるのが、衣裳選び。ドレスに憧れている人にとっては楽しみな時間ではありますが、必ずしもすべての花嫁がドレスに興味があるとは限りません。
- 自分に合うドレスが何か知りたい
- どうやって選べばいいのか分からない
- ドレス選びの流れを把握したい
ドレス選びに以上のような疑問を持つ花嫁さんのために、試着にあたっての全体の流れやドレス選びのポイントについて紹介していきます。
この記事を読むことで不安なくスムーズな衣裳選びを進めることが出来るようになりますよ。
ドレス選びの流れ
ドレスの紹介の前に、まずはドレス選びの流れについて理解していきましょう。
試着に関することを4つに分けて紹介していきます。
試着回数
ドレスを着る回数は人によって違うため、回数が多いからと言って焦ることはありません。納得のいくドレスに出会うまでドレスを着て大丈夫です。
- 1回の試着で着られるのはウエディングドレス・カラードレス合わせて5~8着前後
- 衣裳合わせは平均2,3回ほど
- 即決タイプは1回のみ
- 希望があれば何度いってもOK
試着の流れ
式日当日から逆算して行動順に紹介していくので自分たちの結婚式日と照らし合わせてイメージすると予定が組みやすくなります。
どの時期からドレス選びを始めたとしても、遅くとも式日より1か月前にはドレスを本決定するようにしましょう。
- 【半年前】式場側から衣裳選びの連絡・予約
- 【半年前~4か月前】衣裳選び1回目(1回で終わる人も)
- 【~3か月前】衣裳選び2回目、新郎の衣裳選び
- 【~2か月】衣裳選び3回目、両家両親の衣裳選び
- 【1か月前】新郎新婦の当日の衣裳本決定・小物選び、メイクリハーサル
- 【1週間前~前日】最終サイズフィッティング(必要な人)
※(3)(4)は人によって回数が違ってきますので目安として見て下さい。
持ち物
基本的に試着の時は身軽な恰好で問題ありません。
- カメラ(ドレス姿を写すため)
- ストッキング(パンプスを履きやすくするため)
この二つがあれば問題なく試着を行えます。また髪型もスタッフが整えてくれるため、準備する必要はなく、いつも通りの服装で行って問題ありません。
ただし、インナーから全て着替えるため、一人で着脱の難しい背中ファスナーのワンピースなどは避けた方が無難です。
注意点
試着をするときに注意しておきたいことがいくつかあるので紹介していきます。
- ダイエットをする場合は式日直前にフィッティングを必ず入れてもらう
- オーダードレスにする場合、採寸後のサイズダウンは厳禁
- 大幅なサイズ変更によってはドレスのサイズ展開がなく違うドレスになる可能性も
- 妊娠した場合、お腹の負担を考え、妊娠8か月までに結婚式を行うのがおすすめ
- インナーはドレス用インナーを着るのでどれがいいのか確認しておく必要がある
以上がドレス選びの全体の流れになります。これを知っておくだけで試着の時に焦ることなく進めることが出来ます。
ドレスの種類6タイプ
ドレス選びの流れについて理解したところで、具体的なドレスの種類について6つ紹介していきます。
式場の雰囲気と合わせて紹介していくので、自分の式場のイメージに合ったドレスが何か知ることが出来ます。
プリンセスライン
ウエディングドレスで一番人気が高いのがプリンセスライン。
プリンセスが着ているようなウエストラインからボリュームのあるスカートが特徴的な可愛らしい雰囲気のウエディングドレスです。
【相性のいい式場】
- リゾート挙式やガーデンウエディングといった、屋外の式場
- 自然と相性がいいため、緑や空が見える式場
- ゲストハウスなどの天井の高い式場
A ライン
王道のウエディングドレスといえばA ライン。
プリンセスラインよりもボリュームを抑えたスカートではありますが、ゆっくりと広がるスカートなため上品なシルエットに見えます。
クラシカルなデザインや後ろのスカート裾が長いロングトレーンのデザインが多く、華やかなドレスが豊富です。
【相性のいい式場】
- ホテルや迎賓館などのシックな式場
- 後ろ姿が映える、大聖堂やチャペルといったヴァージンロードが長い式場
エンパイヤライン
アンダーラインからストレートに落ちたデザインなのがエンパイヤライン。
可愛らしくもシンプルなラインが好きな人に人気です。
また、ウエストの締め付けがなくウエスト周りに余裕が出ることから、マタニティドレスとしても人気のあるラインとなります。
【相性のいい式場】
- リゾート挙式やガーデンウエディングといった、屋外の式場
- 自然と相性がいいため、緑や空が見える式場
- 迎賓館などのウッド調の式場
- 軽くて動きやすいので二次会用に
スレンダーライン
最近人気が出ているのがスレンダーライン。エンパイヤラインとマーメイドラインの間のボリュームでストレートのラインが美しいドレスです。
シンプルが好きでオシャレな花嫁に多く選ばれています。
【相性のいい式場】
- レストランウエディングやガーデンウエディングが出来るようなナチュラルな式場
- 軽井沢や箱根といった緑の美しいリゾート挙式が出来る式場
- ナイトウエディングや地下の二次会会場
マーメイドライン
バスト・ウエスト・ヒップの全てのボディラインが美しく見えるのがマーメイドライン。
その名の通り、マーメイドのようなシルエットに見えます。
デザイン自体はシンプルなものが多く、その分シルエットが美しく見えるため、花嫁の持つ美しさを全面に魅せることが出来ます。
【相性のいい式場】
- ホテルや迎賓館などのシックな式場
- リゾート挙式やガーデンウエディングといった、屋外の式場
- レストランウエディングなどアットホームな雰囲気で式が出来る式場
袖付き
ロイヤルウエディングのイメージが強いのが袖付きのウエディングドレス。
長さによって雰囲気が全く異なるため、なりたいイメージに合わせて長さを決めることが大切です。
ロング袖
首元から手首まである長い袖のデザイン。
まさにロイヤルウエディングそのもので、大聖堂やチャペルとの相性がいい。
7分袖
首元から肘下まである袖のデザイン。
オフショルダーのデザインが多く、クラシカルさの中にも可愛らしさがあるため、チャペルやゲストハウスとの相性がいい
半袖
二の腕までの長さの袖のデザイン。ロング袖や7分袖に比べると可愛らしいデザインが多い。フリル袖かフィットする袖かで雰囲気が変わるため好みのデザインを選ぶのがおすすめ。
ノースリーブ
肩周りががっつり出るデザイン。
スレンダーラインやマーメイドラインなどのシンプルなデザインに多く、カジュアルウェディングやホテルとの相性がいい。
オフショルダー
二の腕のラインに袖が来るデザイン。
太い帯状のデザインの袖はクラシカルな雰囲気でホテルや大聖堂などの式場と相性がよく、丸い形のパフスリーブと呼ばれるデザインは可愛らしい雰囲気になるためゲストハウスやガーデンウエディングなどと相性がいい。
ドレスのラインによって雰囲気が全く変わってくるため、ドレスイメージが湧かない人は初めのドレス選びで違ったラインを一着ずつ着ることをおすすめします。
せっかく着るウエディングドレスですから、自分に合ったドレスを着たいですよね。そこで続いては体型の悩み別に分けたおすすめのウエディングドレスを紹介していきます。
体型の悩み別おすすめドレスの紹介
これまでドレスの種類について紹介してきました。
だいたいのラインがわかると試着をしたときに自分にあったドレスラインがどれか分かるようになってきます。
とはいえ、自分にあったドレスが何かわからないという人も中にはいることでしょう。
そこで、最後は体型の悩み別に分けたウエディングドレスを紹介していきます。
寸胴
寸胴に悩んでいる場合、ウエストとスカートのボリュームにメリハリを出すことが大切。
ドレス用のインナーでボディメイクをしっかりして、ボディラインを綺麗に出す必要があります。
サポート力のあるドレス用インナーを着るだけで寸胴の悩みは解消されますよ。
【おすすめのウエディングドレス】
- プリンセスライン
- Aラインドレス
- エンパイヤライン
貧乳
ウエディングドレスは元々バストカップの形が決まっているため、その形にボディラインを合わせていく必要があります。
バストアップしてくれるドレス用インナーを着て、中にパットを足すだけで美しいボディライン、ドレスラインを出すことが出来ます。
【おすすめのウエディングドレス】
- マーメイドドレス以外のウエディングドレス
- 脇下が高めのビスチェデザインのウエディングドレス
- 袖付きや胸元にデザインがあるウエディングドレス
脇肉
ドレスを着て一度は気になるのが、ドレスにお肉が乗ってしまう脇肉問題。
脇肉は胸元の高い位置からドレスを着ることで隠すことが出来ます。
また胸元にデザインを持ってくるだけでカバーすることが可能です。
どうしても気になる人は見えない部分にテーピングをして脇肉を下に引っ張って隠すという裏技を使う人もいます。
【おすすめのウエディングドレス】
- 全てのウエディングドレス
- 脇下が高めのビスチェデザインのウエディングドレス
- 袖付きや胸元にデザインがあるウエディングドレス
二の腕
デコルテから肩回りまで肌が出るデザインが多いウエディングドレスは二の腕が気になっている人にとっては抵抗があるものです。
しかし、中途半端に二の腕を隠そうとすると目線がそちらに向かうためかえって目立ってしまうこともあるため、腕を全部出すか全部隠すかのどちらかにした方がバランスよく見えます。
【注意してほしいデザイン】
- レース袖の半袖、7分袖
- ノースリーブ
- ワンショルダー
- 胸元がスクエアカットのデザイン
【二の腕がカバーできるデザイン】
- 二の腕が全て隠れる太い帯のオフショルダー
- ハート型、山形のビスチェ(胸元のライン)
- 長袖
高身長
日本のウエディングドレスは165cm前後の人に合わせてデザインされていることが多いです。
そのため170cm以上の人の場合、スカート丈が通常デザインより長いものをおすすめします。
インポートブランドであれば高身長の人でも着こなせるデザインが豊富なので一度見てみるのもおすすめです。
【おすすめのウエディングドレス】
- インポートブランドのウエディングドレス
- スカート丈が調整できるオーダードレス
- Aライン
- スレンダーライン
- マーメイド
低身長
150cm以下の人の場合、10cm以上のヒールを履くことになるでしょう。
ヒールが苦手な人はミモレ丈スカートのドレスを10分丈として着る方法もあります。
ドレスの中に入れるパニエの大きさを変えることによってスカート丈を調整することが出来るため、ボリュームのあるドレスがおすすめです。
【おすすめのウエディングドレス】
- プリンセスライン
- Aラインドレス
- ミモレ丈、アンクル丈
- スカート丈が調整できるオーダードレス
骨格しっかり・グラマラス
肩幅や腰骨などがしっかりしていると隠したいと思う人が多いです。
しかし、二の腕同様無理に隠そうとすると目立ってしまうため、敢えて見せた方が美しく見えます。
私個人的には、骨格がしっかりしている人やグラマラスな体型の人は、マーメイドラインやスレンダーラインのウエディングドレスが最も美しく見える体型だと思っているのでぜひそのラインを着てほしいです。
【おすすめのウエディングドレス】
- マーメイドライン
- Aライン
- スレンダーライン
- ハート型のビスチェ
華奢
鎖骨や腕の細さなど気になっている人は袖などでカバーするのがおすすめ。
華奢な体型だとドレスのラインが美しく出ないことがあったり、生地感の重さに体型が負けて落ちやすくなることがあるため、補正用のクッションやタオルなどを巻く必要があることを知っていてください。
【おすすめのウエディングドレス】
- 軽い素材のプリンセスライン
- エンパイヤライン
- V字ラインやラウンドネックの長袖のデザイン
ふくよか
普段の洋服で3Lや15号以上のサイズを着ることが多い人は、事前に式場に伝えておくことをおすすめします。
定番のドレスサイズは7~13号であることが多いため、取り寄せに準備が必要なこともあるためです。
【おすすめのウエディングドレスのデザイン】
- ウエストラインが出るローウエストのデザイン
- V字ネックやV字バックや斜めウエストのデザイン
- ローウエストのプリンセスライン
- Aライン
- V字デザインのスレンダーライン
肌を隠したい
露出するのが苦手な人や肌を見せたくない人は無理出す必要はありません。自分が着て落ち着くデザインを選びましょう。
【おすすめのウエディングドレス】
- 全てのウエディングドレス
- 袖付きのデザイン
まとめ
今回はドレス選びのポイントや体型別のおすすめのデザインなど、ウエディングドレスに関することを紹介してきました。
- 試着の回数や着数、決まるタイミングは人それぞれ
- 式場に合ったドレスを選ぶと決めやすい
- 体型の悩みによって着やすいウエディングドレスが違う
- ドレスの形は決まっているので、自分の体型をドレスに合う体型に合わせていく
ウエディングドレスというのは本当にたくさんの種類があり、見ているだけでも悩んでしまいがちです。
初めてのウエディングドレスなのに自分からドレスを探すのは大変だと感じてしまう人は、ドレススタッフにお任せしてしまって問題ありません。
その時にもし自分の体型に悩みがあればそれを事前に伝えておけば一緒に似合うドレスを探してくれることでしょう。
自分の悩みを打ち明けるのは恥ずかしいことですが、打ち明けたことで自分に合うウエディングドレスが見つかればすごく嬉しくなること間違いありませんので、悩んだらすぐ相談してくださいね。
この記事を参考に素敵なウエディングドレスに出会えることを願っています。