結婚式が決まったら、まず不安に思うことが「結婚式の費用」。
“一生に一回だから”と思っていても、やはり人生でなかなか払うことのない大金となります。
よくいう、人生での大きな買い物3つ「車」「家」そして「結婚式」。
それだけお金がかかるイベントではありますが、お金のことを懸念に思いながら結婚式の準備をするのも心が休まらないですよね。
なので今回の記事で、「実際、結婚式の費用はいくらなのか」、「一般的な新郎新婦の貯金額とは?」、そして「プロから伝授する“結婚式節約術」をお伝えいたします。
結婚式の費用はいくら?
では結婚式で実際にかかる費用はいくらなのかをご紹介します。
全国の平均額では「354万円」です。(ゼクシィ調べ)
その中でも特にどのようなアイテムにお金がかかるのかをご紹介します。
結婚式の会場使用料
会場の規模により会場使用料は大きく異なります。また結婚式場によってもこのアイテムは大きく相場に差が出るところ。
おおよそ10万円~50万円と金額の幅が広いです。
衣装
新婦ドレス1着・・・平均26万円
新郎タキシード1着・・・平均12万円
上記は平均ですので、安いものであれば10万円台のものから、高いものであればフルオーダーでドレスを作ると100万円弱するドレスもあります。
加えて、ドレスに合わせる小物にもレンタル料、もしくは購入金額が重なります。
そして衣装で盲点なのが、「親の参列衣装」。父親はモーニング、母親は黒留袖を着ることが多く、提携している衣装店でレンタルできることが多いです。
ただ親の参列衣装を「親が払う」というパターンも多いので、支払いはどうするのかは話し合っておくことが必要です。
料理、ドリンク
料理・ドリンク1名分・・・約19500円
上記の19500円×参列人数となるので、結婚式の費用ではもっともボリュームがあります。
装花
平均約17万
主にメイン装花(新郎新婦の高砂に飾る花)、ゲストの卓上装花、ブーケ、ブートニア、親御様への贈呈花束、挙式会場の花が含まれていることが多いです。
上記以外でお花を使用するのであれば、挙式の退場時に使用するフラワーシャワー・披露宴会場以外の花(例えばエントランスを飾る花、待合室に飾る花など)、新婦様のヘアセットに合わせた生花などは別途かかる可能性が高いです。
引き出物
1名分・・・約7000円
引き出物は3点用意する必要があると言われています。2つですと「分けられる」数字になり、結婚式には縁起の悪い言葉とされるためです。3つに含まれるのは引き出物・引き菓子・縁起物と言われています。ただ最近ではゲストがお帰りの際に渡すプチギフトがあるので、縁起物を入れずにプチギフトを3つ目にカウントするという考え方もあります。
ペーパーアイテム
1名分・・・約1200円
招待状、席次表、席札、プロフィールが含まれます。ただ結婚式場提携で頼む場合は上記の値段が平均でかかってきますが、手作りをして節約する人も多いのがペーパーアイテムです。
写真
平均21万円
ムービー
平均20万円
上記が主にかかる費用となります。
ただ、前撮り(結婚式当日とは別日に前もって衣装を着て撮影すること)や演出料(キャンドルサービスやビールサーブなど)オプションを加えていくともちろん費用はかさんでいきます。
でもせっかくの結婚式、諦めたくないし後悔せずにやりきりたいですよね。
なので、本記事の最後にプロから伝授する節約できるポイントをお伝えいたします。
先輩新郎新婦のリアル貯金額!
では、先輩の新郎新婦はどれだけ貯金をしていたのか?結婚式の費用はすべて自分たちで払ったのか?今の自分たちの貯金額で結婚式が挙げられるのか・・・・?不安なことがたくさんあると思うので、ぶっちゃけた貯金額をお伝えします!
結婚が決まった時点でのふたりの貯金額
317万2000円
(ゼクシィ調べ)
この金額を見ていかがでしょうか。
ただ上記の貯金額でも結婚式にかかる354万円には足りていない状況です。ではどのように結婚資金を貯めるのか?
- 親の援助
- 結婚式までの地道な貯金(節約)
- 親族から前もって頂く祝い金
など様々な方法で結婚式資金を払う準備をしているカップルが多いようです。
ただ安心していただきたいポイントは「結婚式費用全額が自己負担額ではない」ということ。どういうことかというと、ゲストの方から頂くお祝い金“ご祝儀”があります。
- 友人・・・3万円
- 会社関係・・・3万円
- 親族・・・5万円(ただし1家族で5万円のことがほとんど)
上記の平均額が頂けることも考えましょう。
祝儀で頂ける金額の総額は平均224万円
つまり354万円(結婚式費用)-224万円(祝儀)=130万円
130万円が自己負担額であると考えることができます。また親からの援助があった人が約7割という結果も出ているので、自己負担額をもっと抑えることが出来ているカップルが多いのが現状です。
プロが伝授する結婚式の節約ポイント
今まで述べた「結婚式費用」、「祝儀や親援助を考慮した自己負担額」はご理解いただけたでしょうか。
とはいえ、結婚式が終わった後の新生活の為にお金を残しておきたい、貯金が本当にない・・・という方もいるかと思います。
そこで、「ウエディングプランナーから伝授する節約すべきでないポイントと節約できるポイント」をリアルにお伝えします!
節約しないほうがいいポイント
結婚式を「何のためにするのか」によって重きを置くアイテムは変わっていきます。
あくまで下記は参考として考えてみてくださいね。
料理
ゲスト満足に繋がるアイテム第一位が「料理」です。祝福に来てくれているゲストの為にも料理は節約するというよりは「どうしたらゲストが満足できるか」を考えたいアイテムです。
ただポイントは「すべてのメニューをランクアップするのではなく、“バランス”を重視する」ということです。コース内のすべての料理に高い食材を使っている=美味しいというわけではありません。お肉や魚などのメイン料理にはお金をかけるが、スープは少しだけランクを下げるなどバランスを考えてメニューを考えてみましょう。
スタッフの持ち込み
カメラやムービーなどを節約したくて、提携していない人を持ち込む人もいます。時にはプロの司会者の代金を節約したくて、司会者としての人を持ち込む人も。
ただプロの目線からはおすすめしません。
なぜかというと「提携しているスタッフだからこそ、式場のスタッフと連携がとれるから」。常に一緒に仕事をしている提携のカメラマンなどであれば結婚式場の魅力を知り尽くしているカメラマンです。
だからこそ結婚式場での新郎新婦が一番キレイに映る角度で撮影してくれますし、最高のシーンを一瞬たりとも逃さずに撮ってくれます。
司会者も、式場の司令塔となるキャプテンと結婚式進行の連携を密にとっています。阿吽の呼吸で結婚式の大切なシーンを最高のタイミングで盛り上げてくれるのです。
ただスタッフを持ち込むと式場の勝手を知らないので、逃してほしくないシーンも撮れていなかった・・・ということも多いにして起こりえます。
また持ち込みのスタッフが立ち入れない場所もあります。
例えば新郎新婦の支度場所。
支度場所では花嫁が口紅を差すシーンや、新郎新婦の結婚式前のリラックスしたような、楽しみのようなとても良い表情を撮影することができます。
でも持ち込みスタッフが立ち入れないとなると、諦めなければいけないことも多くでてきます。
絶対にスタッフを持ち込んではいけないわけではないですが、検討している場合は結婚式場のスタッフにしっかりと確認しましょう。
節約できるポイント
節約できるアイテムと、節約できるポイントをご紹介します!
ペーパーアイテム
手作りをすることで費用を下げることができます。
ただ招待状の正式な文面などは必ずウエディングプランナーに確認をしてもらってから郵送しましょう。
ゲストの手元に渡るものなので失礼のないようにすることが大切です。
手作りをすることでふたりらしさをより出すこともできますね!
結婚式の開催シーズンで節約
結婚式には繁忙期と閑散期なるものがあります。
この“閑散期”を狙うと、結婚式場によっては大きく値引きをしてくれる可能性が高いです。
その閑散期は“夏”と“冬”です。理由としてはやはり気候が大きいです。暑すぎず寒すぎない春と秋は人気のシーズンとなります。
結婚式を挙げる日で節約
六輝というのをご存じでしょうか。「大安」「友引」「仏滅」と聞くと分かるのではないでしょうか。
暦注のひとつで縁起が良い日や悪い日など意味がついているものです。
結婚式はお祝い事なので、「大安」「友引」などの縁起の良い日が好まれますが、不人気なのが「仏滅」と言われています。
なので結婚式場によっては「仏滅割引」というものがある式場もあります。
ただ「仏滅で結婚式を挙げていいのか」と不安に思われる方も多いのではないでしょうか。ここで考えていただきたいのが“優先順位”です。
- 日程を譲って、お金を節約することによって本当にお金をかけたいアイテムに使うことにより結婚式の中身を充実させたい
- やはり仏滅は気になるので、日程は譲らずに別のアイテムで節約をする
どちらに重きを置くかを考えましょう。
また六輝は親族などがよく気にされることが多いので、日程を予約する前に親族に「六輝を気にするのか」ということは確認をしておきましょう。
ただ個人的な意見では、友人の結婚式などに参列した時に「今日の〇〇さんの結婚式は仏滅だね」と思った経験は無く、単純に結婚式に参列できることの楽しみの気持ちでいっぱいでした。
この日程は気にするかしないか気持ちの問題が大きいので、結婚式で何を大切にしたいかをしっかり考えましょう。
最後に
お金のことが不安になるカップルは多く存在します。ただ何のために結婚式を挙げるかを考えて、何に優先順位を置くかをしっかりと話合い納得できる結婚式を挙げていただけることを願っています。