結婚すると仕事を続けるか、退職して専業主婦になるかという選択を迫られると思います。今後の夫婦生活にも大きな影響を与える問題です。
今回は結婚に伴い仕事を退職する場合のメリット・デメリットを紹介していきます。
結婚したら仕事はどうする?
結婚したときに仕事をどうするか悩むと思います。寿退職は女性の憧れではありますが、今のご時世、共働きでないと家計が厳しかったりもしますよね。
厚生労働省調べによる「第4回の結婚後の就業継続意欲別にみた女性の就業継続の有無」という調査によると結婚した後も仕事を続けると回答した方は56.8%、結婚を機に退職すると回答した方は29.5%、考えていないと回答した方は13.7%となっています。
約半数以上もの方は結婚後も仕事を続ける一方で、約3割の方は結婚後、仕事を退職する方がいるようです。
結婚退職に伴うメリット・デメリット
それでは結婚を機に退職することを選択した場合のメリットとデメリットをご紹介していきます。
【メリット】
家事に専念できる
専業主婦になることで家事に集中することができます。共働きの場合だと自宅に戻ってから家事をしなくてはなりません。仕事の疲れもある中で家事をしなくてはならないというのは、大きな負担になります。
出産や育児に専念できる
将来的に出産や育児を考えている方にとっては重要な問題です。妊娠すると個人差はありますが、悪阻などの体調不良によって、仕事に集中できなかったり、今まで通りの仕事ができなかったりすることがあります。
産休・育休という制度はありますが、仕事に復帰するための預かり先を探したり、保育園を探したりしなくてはならず、慣れないうちの仕事と育児の両立は非常に大きな負担です。
扶養に入ることができる
扶養に入ることで税金面が免除され、金銭的な負担を減らすことができます。しかし将来的にもらうことのできる年金が国民年金だけになってしまうため、注意が必要です。
【デメリット】
経済的な負担が大きい
昔と違って現在の一般家庭の生涯年収は減少しています。一人の子どもを育て上げるのに数千万必要とされ、それを一人だけの収入でおぎなうことは困難です。
自分で自由に使えるお金が減る
仕事を退職することによって、自分の稼ぎがなくなってしまうため、どうしても相手に頼らざるを得ません。夫婦とはいえ、相手にお金を無心するのはなかなか勇気がいるものです。
キャリアが途絶える
仕事を退職することによって、これまで培ってきたキャリアが途絶えることになります。もちろん自宅にいながらスキルアップできるものもありますが、職種によっては再就職が難しいこともあります。
退職する場合はお世話になった人に挨拶をしっかりと!
結婚を機に退職する選択をした場合は、まず直属の上司に報告しましょう。その後の退職の手続きなど必要なことを指示してもらえることがあります。また自身の仕事の引き継ぎを行い、会社への負担とならないようにしましょう。
先輩や同僚、部下などのお世話になった方々への挨拶も忘れてはなりません。
まとめ
今回は結婚を機に退職する場合のメリットとデメリットについてお伝えしました。
- 結婚を機に退職する人は全体の約3割
- 退職する場合のメリットは家事や育児に集中できるということ
- 退職する場合のデメリットは世帯収入が減少したり、自分で自由に使えるお金が減ったりするということ
- 退職を選択した場合は引継ぎ・挨拶をしっかり行うこと
昔と違って共働きの世帯が増えたことで、女性が仕事を続けるか退職するかの選択ができるようになりました。この記事を参考に夫婦2人のライフプランを考え、後悔しないような選択ができると良いですね。